本当にあった!
開発者がハードやソフトにこっそり潜ませる遊び、イースターエッグ。これを探すのが楽しいんだ! という人もいるでしょう。
Apple(アップル)端末にもあれこれイースターエッグはあるのですが、どうしてこんなものが? という謎エッグが発見されました。
Macの中に隠されているんですよ、ビットコインの論文が。
2018年以降のmacOSにある!
ビットコインのイースターエッグを発見したのは、テック開発者のAndy Baioさん。自身のブログで公開しています。
世界初の仮想通貨ビットコイン。一時暴落しましたが、最近また力強い復活を見せており話題にあがっています。
そのビットコインの生みの親と言われるサトシ・ナカモト氏が2008年に発表したビットコイン論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」が、Macにひっそり隠してあったのです。しかも、どうやら2018年以降のmacOSすべてに…。
嘘でしょー!? という人、試してみてください。私もやってみたのですが、本当にありました!
さあ探してみよう!
ビットコイン論文があるのは、2018年6月リリースのmacOS Mojave以降を搭載している端末。ターミナルを開いて、以下のコマンドを打ち込むと(コピペOK)出てきます。Macでのターミナルの開きかたは公式にあり。
open /System/Library/Image\ Capture/Devices/VirtualScanner.app/Contents/Resources/simpledoc.pdf
あった?
論文ファイルは、画像キャプチャのVirtual Scanner II Deviceのリソースの奥の奥のおくにあり、MacRumorsは、Apple端末間で画像を送信できるシステム用のサンプルに使われたのでは? と予想しています。
Appleの隠しビットコイン論文は、2020年にも元AppleプロダクトデザイナーのJoshua Dickens氏も謎だとツイートしていました。
Weirdly, there's also a PDF of the original Bitcoin white paper: pic.twitter.com/JjPnI4fyzc
— Josh D (@schwa23) November 28, 2020
同じく、謎画像も彼は発見しており、画像についてはそれを撮影したというカメラマンも名乗りをあげて、不思議だねぇとTwitterでリプライが飛んでいました。
そもそも「Virtual Scanner II Deviceって何なの? どっからきたの?」というフォーラムも2021年に立ち上がっていたのですが、これにAppleが回答することはなし。
ちなみに、米Gizmodo編集部がビットコイン論文イースターエッグについてコメントを求めたところ、こちらも回答なしでした。
テスト用サンプルの説が濃厚
MacRumorsのテスト用サンプルに使われた説が(面白みはないけど)現実的な線なのでしょうか。だとしたら、きっとビットコイン好きのエンジニアだったんでしょうね。
でも、発見後もイースターエッグをApple側で消去しないのはなぜなんでしょうね。仮想通貨という不安定な市場を考えれば、Appleが積極的な関わりを避けたいと考えていても不思議ではないのに。
サトシ・ナカモト氏はその存在自体も謎であり、Macのイースターエッグにも何かしら都市伝説的な話を期待したくなりますが、さて…。