かつてTwitterのCEOを勤めたジャック・ドーシー氏が関与し“Twitterの代わり”として機能してくれそうな分散型SNS「Bluesky」(ブルースカイ)。現在は開発中で、一部のユーザーがβテストに参加できている…といった状態です。
先日、そんなBluesky関連のミートアップが開催され、開発側から今どんな状況なのかが共有されました。βテスト中の「中」がどんな感じなのかと併せて、紹介します。
Blueskyのコンセプト

分散型SNSとは、特定のサーバーに依存しないSNSのこと。インターネット上に点在する複数のサーバーが協調してひとつのSNSを形成する脱中央集権的な仕組みです。実はけっこういろんな分散型SNSが開発されていて、稼働中のものとしてはMastodon(マストドン)が有名です。

さまざまある分散型SNSの中でBlueskyの個性と言えるのが「タイムラインに表示させるものをユーザーが自由にできる」という点です。Twitterではアルゴリズムに従って広告やらおすすめツイートやらがゴリゴリ差し挟まれてきますが、Blueskyでは何が表示されるかをユーザーが決められます。
おもしろいのが、Blueskyを閲覧するためのアプリを企業が開発でき、そちらでも表示ルールを定められるっぽいという点。好きな企業のBlueskyに参加して、その会社の広告は表示させる、みたいな形もありえそうなんですね。企業とカスタマーのコミュニケーションをBluesky上で、ができそうという。個人ユーザーの快適性はもちろんのこと、ビジネスユースも視野に入っている印象で、実際どうなっていくのかだいぶ気になりました。
分散型なので複数のBlueskyサーバーができるのが想定されているわけですが、どのサーバーの住人になるかも当然ユーザーが選べます。サーバー移動も可能で、移動してもフォロワー数やらはすべてキープされるそう。MNPみたいですね。
「Blueskyの中」は今こんな感じ
Blueskyは現在プライベートβテスト中で、招待コードをもらえたら登録できるという状態です(あればBlueskyアプリ内でアカウントを作れるようになります)。

招待コードをもらえたので登録して中を見ることができたのですが、今のところTwitterと大差ない感じでした。できるのはフォロー・投稿・リポスト(RT)・いいね、あたり。DMはまだなく、目玉になるタイムラインに表示するものを決める機能などもこれから実装のようでした。
人もまだ多くありませんが、「今いる人」同士の距離はかなり近い印象です。雰囲気も時間の流れも既存のSNSに比べてぐっと穏やかに感じました。まだβ版なのもあってまだまだバグやエラーなどがあるみたいですが、素朴なSNS体験を楽しむことは可能です。

Androidアプリがまだなかったりもしますが、GitHubにはサードパーティ製のクライアントが掲載されています。

日本の有志が開発されたものもあります(「開発中なので不具合とかあるかもなのはご了承ください」とのことでしたが)。ツールなども続々開発されていて、サードパーティのツールが続々と使えなくなっているTwitterとは対照的です。
みんなが使えるようになるのはちょっと先っぽい
最近のTwitterは仕様も変わればアイコンも変わるわでプライベートでゆっくり使うにはバタバタしてる感じなので、移住先を探している方はBlueskyに注目しておいてもいい気がします(ちなみに、ミートアップの会場でお話をうかがった中では「Nostr」も人気のようでした。いずれ「Twitterから移住するにしてもどれにしよう?」みたいな選択が必要になるのかも)。
ただ、Blueskyの正式リリースまでにはまだ時間がかかりそうです。現在はFederation Protocolというプロトコルの開発に取り組んでいて、夏にバグフィックスが行なわれる予定とのことでした。完成するのはいつになるんでしょうか?