AIのツール化には必須なオプション。
もはやニュースで聞かない日はない「ChatGPT」。日本の企業や公共施設、官庁などでも採用する派と禁止する派とさまざまな意見がありますが、禁止の理由ってはやっぱり「情報漏えいが怖い」ところだと思うんですよね。
しかし、現在では以前より安心して使えるのでは? といった変更点が加わっています。OpenAIが、ChatGPTのチャット履歴をオフにする設定の追加を発表しました。
履歴がオフになっている時に開始された会話は、AIモデルのトレーニングや改善には使用されず、履歴のサイドバーにも表示されないとのこと。
つまり、「これは学ぶな!」みたいなストップがユーザ側から制御できるってわけですね。
履歴と学習を無効化する方法

この設定を行なうには、ChatGPTの画面左下、アカウント名から「…」→「Settings」→「Show」→「Chat History & Training」のスイッチをオフ。

ChatGPTのメニューには、履歴がオフになっているといったステータスが表示されます。こうなればOK。
ただ、履歴に残らずトレーニングに使われないにせよ、会話は30日間保持され、完全に削除される前に、不正行為の監視に必要な場合にのみ確認する。とのことなのでその点はご注意を。
トレーニングへ使われなくなれば、企業や官庁への導入しやすくなるのでは?
ChatGPTは便利なだけじゃなくて、情報の取り扱いに対してはリスクもあります。
外部に情報を提示して考えてもらう。という仕組み上、それは完全に排除できるわけではありませんけど、こうしたユーザー側からの学習の無効化はAIとの付き合い方として必須な機能だと思いますし、よりツールとしての安心度は高まったかと思うんです。
また、数カ月以内には標準でトレーニングが無効化された「ChatGPT Business」もリリース予定とのことなので、ChatGPT導入にストップをかけている企業・公共施設・サービスなどは、そのタイミングで再考してみるのもアリかもしれません。
Source: OpenAI