ChatGPTがさらに賢くなる「GPT-5」のトレーニング、OpenAIはまだやっていないらしい

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ChatGPTがさらに賢くなる「GPT-5」のトレーニング、OpenAIはまだやっていないらしい
Image: ThomasAFink / Shutterstock.com

まだ、ね。

急加速するAI業界ですが、そのスピードはさらに速まるするのか、それとも多少は緩まるのか…。

OpenAIのサム・アルトマンCEOが、先日開催されたマサチューセッツ工科大学(MIT)のイベントにリモート出演。OpenAIの時期大規模言語モデルとなるGPT-5の開発について語りました。

GTP-5のトレーニングはしばらくしない

イベントでは、先日イーロン・マスク氏をはじめとする名だたるテック業界人が署名したオープンレターについて、MITのAI研究者がインタビュアーとして質問する場面が。

オープンレターには社会的リスクを考慮して6ヶ月はAIトレーニングを停止すべきという意見がまとめられていました。

アルトマンCEOは、この質問にこう回答。

レターの初期バージョンでは、OpenAIはすでにGTP-5のトレーニングをしているという下りがありました。が、実際はしていませんし、しばらくするつもりもありません。そういう意味では(あのレターは)ちょっとナンセンスでしたね。

GPT-5のトレーニングを行なっていない=レター通り6ヶ月停止するという話ではありません。

GPT-4のアップデートは進行中

実際、GPT-4のアップデート・アップグレード作業は進行中ということなので、AIトレーニング自体は継続中。そもそも、GPT-5という公式ナンバリングありきのアップグレードをせずとも、いくらでもやりようはあるわけですからね。

GPT-4以外で取り組んでいることもあります。大切なのは、安全上の問題をどうするかだと思うのですが、レターではそこはまったく触れられていませんでした。

と語ったアルトマンCEO。ChatGPT以外にもプロダクトをリリースする可能性を示唆しています。

安全性の重要さは認識している

ただ、アルトマンCEOも世の中のAIに対する不安には理解を示しており、GPT-4もリリースまでに半年強のトーレニングを行ったとし、時間をかけてモデルの安全性を学ぶことが重要であると語りました。

できることが増え、より深刻化すれば、安全のハードルは高くなって当然です。慎重に進めること、安全問題への厳しさを高めることが重要だと考えています。オープンレターは、この問題の対処方法としては最適ではないと思っています。

アルトマンCEOが、AIのさらなる躍進において安全性を重視していることはわかったものの、彼のいうところの安全性が何かなのかはハッキリしていません。

GPT-4はブラックボックス

かつてオープンソースの非営利団体だったOpenAIは、現在は営利目的のいち企業。3月後半にリリースされたGPT-4のプラグインによって、個人データの取り扱いとユーザーの取り扱いに対する懸念は増加しています。

大規模言語モデルのトレーニングについての詳しい資料は明かされておらず、システムの構造も内部の動きもわからないことだらけ。GPT-4はブラックボックスにあると言えます。

GPT-4リリース時に公開された技術レポートにも、競争状況と安全問題の考慮を理由に、モデルサイズを含むアーキテクチャ、ハードウェア、データセット構造などは記載されていませんでした

これは正しいと確信できるまで、どの企業もあまり発言はしたがらないものだと思います。ただ、僕が思うのは、この技術は私たちすべてに大きく影響するということ。

だからこそ、すべての人がディスカッションに参加し、現状はまだまだ不完全ですが、このシステムを世に送り出していくこと、人がこれを実際に体験し、考え、メリットとデメリットを理解していくのが大切だと考えています。

オープンレターについての質問に答えているようで、核心にはまったく触れないアルトマン氏。GPT-5自体のトレーニングはしていないものの、質問はふわっと回避した形になりました。


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