なぜApple Musicにクラシック専用のアプリが必要なの?

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  • author はらいさん
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なぜApple Musicにクラシック専用のアプリが必要なの?
Image: Apple

音楽を愛するすべての人へ。

(日本や中国、韓国などを含む一部の地域を除いて)全世界で提供が始まったApple Music Classical。既存のApple Musicに組み込むのではなく、あえて独立アプリと配信した訳にはいくつかの理由がありました。

クラシック音楽がほかと異なるのは1つの作品に対する情報量

Image: Apple
Apple Musicと同じ感覚で「見つける」タブから聴きたい曲を探すことができる。

音楽アプリを使って聴きたい曲を検索するとき、きっと多くの方がアーティスト名曲名、もしくはアルバム名で調べることがほとんどだと思います。

しかし、クラシック音楽となるとどうでしょう。クラシック音楽には、作曲家や指揮者、作品名、作品番号など、1つの作品に対して多くの情報(メタデータ)が含まれています。また、同じ作品でも指揮者やオーケストラによって演奏が違うため、「あのオケが演奏するあの作品を聴きたい!」といった他の音楽にはない楽しみ方が生まれます。しかし、本当に自分が聴きたい音源があったとしても、見つけ出すにはあまりに複雑で、時間を要するのが大きな課題でした。

Apple Music Classicalでできるようになること

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Image: Apple
アートワークはApple独占。

Apple Music ClassicalがApple Musicと決定的に異なる点、それは(クラシック音楽を検索するために)見直された検索機能です。先ほどもお伝えしたように、クラシック音楽には1つの作品に対して多くの情報が含まれていますが、Apple Music Classicalでは、それらのキーワードを組み合わせて曲を絞り出せるようになったおかげで、これまで以上に簡単に聴きたい楽曲を見つけることができるようになりました。

Apple Music Classicalでしかできない体験とは

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Image: Apple
字体もクラシック音楽仕様に。

Apple Music Classicalの特徴は他にもあります。たとえば、500万以上の楽曲(世界最大数のカタログ)が用意されていたり、最大24ビット/192kHzのロスレスオーディオまたはハイレゾロス)で実際に収録された音に近い状態で聞くことができるのに加え、空間オーディオ(Dolby Atmos)をオンにすれば、自分が音に包まれているような体験を味わうことができるようになります。

AirPods Proのロスレス対応、サプライズで来る?

Video: Apple Music/YouTube

現在Appleが販売しているAirPodsシリーズの一部モデルは空間オーディオに対応しているものの、ロスレス/ハイレゾロスには非対応なのが残念なポイント。ただ、Apple Music Classcialでも、これほどロスレスを推しているってことは、もしかしたら今年のWWDCで、(ファームウェアアップデートで)AirPods Proをロスレス対応にします!なんて発表があるのでは?と期待しちゃいますが果たして...。

Apple Music Classicalの国内配信はいつ?

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Image: Apple

Apple Music Classicalアプリの対応デバイスは現在iPhoneのみ(Android版は近日公開予定)ですが、気になる日本での配信は追って提供予定(時期は未定)となっています。実際に触れるまで、あともう少し待つ必要がありそうですね。

個人的にApple Music Classicalに対して思ったのは今後、多くの世界で教育コンテンツとしても使われていくだろうということ。教育現場でタブレットが使用されるこの時代、Apple Music Classicalは新しいクラシック音楽の見つけ方、楽しみ方を学ぶことができる、そんな教材にもなり得るようにも感じました。

また、いずれ楽譜とかも表示できるようになったらさらに重宝しそう!なんてピアノを始めたばかりの筆者は思いました。

Source:Apple