横須賀市が自治体初となるChatGPT導入へ。プレスリリース最後の一文が衝撃

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  • author R.Mitsubori
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横須賀市が自治体初となるChatGPT導入へ。プレスリリース最後の一文が衝撃
Image: zepkatana / Shutterstock.com

AI界の黒船、来航。

神奈川県の中核市、横須賀市が全国の自治体で初めてChatGPTの全庁的な活用実証を始めると4月18日に発表しました。

かねてから「スマートシティ推進方針」「横須賀市デジタル・ガバメント推進方針」に基づき、積極的にテクノロジーを取り入れてきたという同市が、いちはやく最新AIの導入テストを開始することになります。ちなみに個人情報や機密情報の取り扱いはなく、あくまで職員が利用することで業務効率化のユースケースを創出するのが目的とのこと。

横須賀市では、(株)トラストバンクが提供する自治体専用ビジネスチャットツール「LoGoチャット」にChatGPTのAPI機能を連携させることにより、すべての職員が、普段業務で使用しているチャットツールにおいて、文章作成、文章の要約、誤字脱字のチェック、またアイデア創出などに活用できるようにします。

(横須賀市HPより)

今回のプレスリリースは588文字にまとめられていましたが、その最後の一文を読んだ時、ちょっとしたトリックが明かされます。その一文がこちら。

なお、本リリースはChatGPTで下案を作成し、職員が校正を行いました。

2023-04-19(4)
Screenshot: R. Mitsubori

なるほど…してやられたな、と苦笑い。市役所というとお堅いイメージだったのですが、なんとも粋なことをしてくれるじゃないですか。さすがかつてペリーが黒船で最初に訪れた町ですね。これからこういうケースが増えていくのではないかと感じさせるプレスリリースでした。

とはいえ、自治体がChatGPTを活用していくことには議論もあるでしょうから、今回の活用実証がどのような結果をもたらすのか、注目していきたいと思います。

Source: 横須賀市