ChatGPTやBardなど「誰でも使えるAI」が目まぐるしく進化するいっぽうで、ビジネスでAIが使える環境も着々と整い始めています。
Google Cloudのビジネス向けAIプラットフォームである「Vertex AI(ヴァーテックスAI)」に、今日発表された大規模言語モデル「PaLM2」と新しい3つの生成AIモデルが追加されることが発表されました。
自然言語を扱うだけでなく、コーディングや画像生成、音声からの文字起こしをサポートするAIツールが揃っていて、自社のサービスやアプリに導入することができるようになります。
Codey
テキストからプログラムを生成したり、書いているプログラムを補完してくれるAIモデル。既存のプロジェクトを理解してエンジニアのサポートをしてくれそう。

Imagen
テキストから画像を生成するAIモデル。商品のデザインに活用している例↓
Chirp
音声からテキスト変換するAIモデル。300言語以上に対応し、カスタマーサポート業務などで威力を発揮しそう。

さらに、人間によるフィードバックを学習する仕組みや、Google Cloud上にある自社の資産を使ってファインチューニングする機能が備わっていて、Google Cloudをすでに使っている企業であればスムーズに自社ビジネスに特化した生成AIを育てることも可能です。
発表では「あなたのデータはあなたのデータであって、他の誰のものでもないんです」とわざわざ強調しながら、AIを使う上でのセキュリティやプライバシーの重要性にも触れていました。
OpenAIとパートナー関係にあるMicrosoft Azureも生成AIを使えるクラウド環境の一つ。ChatGPT vs Bardの裏ではAzure vs Google CloudのAIプラットフォーム合戦も勃発しています。いかに簡単に既存のビジネスにAIを導入できるかが鍵になりそうです。そういう意味ではGoogleはとっても強そう...!
Source: Google Cloud