うむ。
アメリカ、ヨーロッパ、南アメリカの宇宙関係の科学者が、宇宙での性行為について共同で論文を執筆・公開しています。
科学者団いわく、今後10年以内に人類は宇宙でセックスをし始めるようになる可能性があり、想定されるさまざまな問題に早めに対応しておくべきだと。
宇宙セックスの可能性は、民間宇宙産業の発達と共にあります。
宇宙に旅行・観光する時代が来れば、旅先=宇宙で盛り上がることもあるでしょう。科学者の想定では、民間宇宙旅行が一般的になるのが10年以内ということ。
まず想定することが必要
宇宙でのセックスは宇宙観光の旅先での話だけではありません。いつか人類が地球以外の惑星に移住することになれば必須の行為です。
しかし、NASAは宇宙空間での性行為を禁止していますし、宇宙観光市場もこの点に関してはスルーしているのが現状です。
論文著者の1人、イギリスのクランフィールド大学の宇宙生物学教授David Cullen氏はこう語っています
「宇宙空間での性行為について、最初は軽い気持ちで言葉を発したのですが、よくよく見れば、誰もオープンにリスクを議論したり、積極的に研究していない分野だということがわかりました」
宇宙でセックスするにあたり、気になることはいくつか…いやたくさんあります。
まず、無常力空間がどう影響するのか? 体の密着、挿入はうまくいくのかどうか? 仮に行為が成功したとして、宇宙で受精はできるのか? 人類の生殖機能に影響はないのか? 妊娠や出産は地球上とどう異なり、どれほどのリスクがあるのか?
謎だらけです…。だからこそ、論文執筆チームは、今、宇宙民間産業が一般的になる前に宇宙セックスを議論し、さまざまな問題を想定、対応策を講じておく必要があると呼びかけているのです。
宇宙での生殖を研究しているオランダの企業SpaceBorn Unitedのトップであり論文著者の1人、Egbert Edelbroek氏はこう語っています。
「人類が複数の惑星をまたいで生活する生物になろうとしている今、地球外での人類生殖の重要性を長期的に考え、意図するしないを問わず、まず最初の1歩を踏み出す必要があるのです」