今はアーティストが世に出ていくことは、いわゆるメジャーのレコード会社を通さなくても可能な時代になりました。
機材の進化によって自宅録音でもメジャー級のクオリティの作品が作れるようになり、音楽制作のハードルはぐっと下がりました。インディーズの裾野は大きく広がっています。配信主体の今は、CDの在庫を抱えなくてもOKですしね。
アーティストがインディーズで活動するメリットはいろいろあります。他人から自分の音楽性に口を挟まれることなく自由に活動できるし、関わっているスタッフが少ない分、収益が上がったときの手取りも増えます。万が一大ヒットしたら総取りです。ウハウハです。
…とはいえ、そんなメリットも、裏を返せばデメリットにもなります。メジャーのレコード会社には、音楽を世に広めていくための多大な戦略やノウハウがあります。ど素人にはそれがまったくない。
無名アーティストが戦略なしにいきなり楽曲を発表しても、誰も聴いてはくれません。YouTubeやTikTokでバズるのはほぼ運ゲーだし、他の配信サイトとなるとどうやったら取り上げてもらえるのかもよくわからないのではないでしょうか。
海外のプラットフォームまで網羅

そこで注目したいのが音楽配信を代行してくれるディストリビュートサービスです。要はインディーズのアーティストと、Apple MusicやSpotifyなどの配信プラットフォームを縁結びしてくれる会社ですね。
「TuneCore Japan(チューンコア ジャパン)」もそんな会社の1つ。サービス開始は2012年で、すでに登録されている楽曲は100万曲を優に超えます。
TuneCore Japanの強みは、多くのプラットフォームにワンストップで配信できること。Apple MusiやSpotifyなどのメジャーどころはもちろん、Amazon Music、YouTube Music、LINE MUSIC、TikTokなど、海外まで含めると55以上のプラットフォームを網羅しています。
アーティストが用意すべきは楽曲とアートワークのファイルのみ。楽曲登録時に年間利用料がかかりますが、配信から上がる収益は100%アーティストに還元されます。売れた場合の利益はハンパないです。
もちろん著作権も100%アーティストのものとして保全されます。そのほかにも著作権管理サービスやYouTubeで楽曲利用された場合の収益化サービスなど、細かいところまでケアしてくれる点も高ポイント。
サブスク時代のスターたち
そのTuneCore Japanが日本でのローンチ10周年を記念して、11の部門で優れた功績を挙げたアーティストを表彰するアワード「Independent Artist Awards by TuneCore Japan」を6月9日に開催しました。
会場にはTuneCore Japanを利用しているノミネートアーティストが多数登壇。Tani Yuuki、舐達麻、たかやん、Repezen Foxx、SARUKANIなど、サブスク時代のトップアーティストがずらりと並んだ様はリッチで壮観でした。

アワードではTani Yuukiが11部門中4冠を獲得する快挙。代表曲「W/X/Y」は甘くメロウなメロディセンスで人気を集め、TikTok再生回数は軽く10億超えですからね。この勢いはリアルです。
アーティストたちの多くが口にしていたのが、TuneCore Japanがなければ世に出るのは難しかったかもしれないということ。彼らは間違いなく才能あるアーティストですが、そんな才能の持ち主たちでも最初のきっかけを掴むのは難しいことです。
彼らも最初は楽曲配信なんてどうやったらいいかまったくわからなかったわけですが、TuneCore Japanを利用したことで、今や日本でのヒットはもちろん海外にまでリスナーを獲得しているわけです。ちょっと夢あると思いませんか?
集まったアーティストは王道のポップスからごりごりのヒップホップ、テックなインストゥルメント、トラディショナルな民族音楽系など本当にバラエティ豊かで、自分で音楽を表現したい人の裾野が大きく広がっていることを実感しました。本当にどんなジャンルの音楽でも世に受け入れられる時代です。
ギズ読者にも宅録クラスタは少なくないと思いますが、やっぱり作った作品をアウトプットすることも、今の時代は意識していく必要があると思います。ノウハウがよくわからないという方は、TuneCore Japanみたいなサービスをチェックしてみてはどうでしょうか?
Source: TuneCore Japan