ヒトは入ってなかったそうです。でも、ほんとかな?
中国浙江省の杭州動物園にいるクマを撮影した動画がネットを賑わせています。
いや、やっぱりヒトじゃないの?
完全にヒトの動きをしていることから、「絶対クマの着ぐるみを着た人間が中に入ってるじゃん!」と疑惑の嵐なのです。両足で立って観客に手を振ったり、しっかりヒトっぽいんですよね。
杭州動物園は、動画に写っているクマは一般的に見られるクマよりも小さな種のマレーグマだと主張。両足で立っても体長は1.2mくらい。普通のクマは3m近くあるのでかなり小ぶりです。
杭州動物園は声明を発表しているのですが、このマレーグマ「アンジェラ」ちゃんから語られているテイでの発表だったので、かわいいやら、やっぱり人が入ってたのか、ますますわかりません。
私が人間みたいに立つっていう人がいるみたいだけど、みんな私のこと全然わかってないみたい。
みんなはクマにしては小さすぎるって私のことを言ってたけど、もう1回言うね。私はマレーグマなの。ツキノワグマじゃない! 犬でもない! マレーグマなの!
実はマレーグマが2本足で立つことはそんなに珍しいことではないのです。小さなクマなので、高いところにあるものを取るために2本足で立つこともよくあるそうです。
でも、そのまま2本足で歩くのは結構珍しいことなのですが、母グマが子グマを腕に抱きながら2本足で歩いているのは、以前にも観察されているとNational Geographicは伝えています。
動物園のスタッフも北京のテレビ局の取材に対して、「気温40度の日に、毛皮の着ぐるみを人間が着ていたら、数分で倒れてしまいますよ」と人間説を否定しています。
また、国所有の動物園でそういったことは普通は行なわれないとWashington Post紙も報じています。

思っていたよりやりたい放題
でも、完全に可能性ゼロとは言い切れないのが中国。
2019年に中国の東部にある個人所有のサファリパークで、オラーウータンの着ぐるみを着る役の人が雇われていたことが発覚。サファリパークはエイプリルフールのネタでした、と釈明していました。
また2013年には、河南省にある動物園でチベットの超大型犬チベタン・マスティフを「アフリカンライオン」として見せていたことがありました。
四川省の動物園でゴールデンレトリバーをアフリカライオンとしていたことも。他の動物園では、犬に色を塗ってオオカミ、またロバに縞模様を塗ってシマウマとしていたり…結構めちゃくちゃです。