地味だけど、ちょっと楽しい!
明日9月22日のiPhone 15の発売に先んじて、iOS 17が正式にリリースされました。
iOS 17は、iPhone SE(第2世代以降)も含むiPhone XR以降のすべてのデバイスと互換性があります。
iPhone 15を購入された方はまだ手元にないとは思いますが、iOS 17がすでにインストールされた状態で出荷されます。
これまでもずっとiOSのアップデートは地味でしたが、今回の新しいiOSも何が変わったのかパッと見ではわかりません。でも見かけによらず便利な機能もいくつかあるので紹介していきます。
通話相手に表示される「連絡先ポスター」

名刺文化はもう古い!と言いつつも、デジタルの世界でもやっぱり名刺的なものを欲しがってしまうのはなんでなんでしょう?
iOS 17の「連絡先ポスター機能」は視覚化された連絡先カード。
自分らしさを表現したポスターを作ると、他のiPhoneユーザーに電話をかける時にそれが相手の端末に表示されるようになります。
連絡先ポスターには、あなたの名前、電話番号、ミー文字も表示できます。また、フォントサイズ、スタイル、色もカスタマイズできて、デザインを確定する前にプレビューで確認も可能です。
連絡先ポスターはAndroidユーザーやiOS 16以前のiOSを使っているユーザーには表示されません。
Appleは、他社製の通話アプリなどがこの連絡先ポスターを活用できるように、開発者にAPIを提供する予定です。
また、連絡先ポスターは、新機能「NameDrop」で、デバイス同士を近づけるだけで交換できるようになっています。
留守番電話をリアルタイムで文字起こし

「ライブ留守番電話」という新機能も追加されていますが、これは日本語にはまだ対応していません。
留守電を吹き込んでいる相手の言葉がリアルタイムに自動で文字起こしされる機能です。
そのまま留守電にしておいてもいいし、通話に切り替えもできます。
ライブ留守番電話が一番役立つのは、知らない番号からの着信のスクリーニングができる点でしょうか。あとは、相手が留守電に吹き込んでいる間に、この電話を取るべきか否か決められるのもいいことですよね。
FaceTimeメッセージを残せる
友達や家族にFaceTimeで連絡しようとして、顔出して待ってるのに相手が出なくてそのまま切るのって、むなしさ爆発ですよね。
iOS 17では、映像付きのFaceTimeメッセージを残すことができます。ビデオメッセージでも、音だけのメッセージでもどちらでもOK。
無事に着いたよって大切な人に伝えられる

大人になったとはいえ、家族や友だちとバイバイしたあとに、無事家につけたか心配になることありますよね。酔っていたり、初めての場所だと特に。新機能「Check In」は、ユーザーが自宅として指定した場所に到着したことを家族や友だちに自動でお知らせしてくれます。
また、目的地へ向かっている途中に止まってしまっている場合は安否確認もできます。一定の時間を設定してCheck Inを使うと、事前に設定した時間後にあなたに「チェックイン」し、家族や友だちがあなたが安全な状況にいるかチェックできます。
到着予定よりも15分以上チェックインが遅れた場合、Check Inはあなたに応答を求めてきます。それで、返事がない場合、家族や友だちにiPhoneの位置情報など大事な情報が送られます。これはいい機能ですね。
Appleによるとこの機能は、エンドツーエンドで暗号化されているとのこと。この機能は、iOS 17を搭載した相手同士とMessagesアプリ内でのみ動作します。
直接操作できるウィジェット
「Androidが最初にやってたじゃん」というのはちょっと置いておいて、iOS 17でインタラクティブウィジェットにアクセスできるようになると、やっぱり使い勝手が便利になります。
インタラクティブウィジェットは、画面のアプリを選んで開くのではなく、ホーム画面、ロック画面、スタンバイ画面のパネルから直接操作できます。To Doリスト、音楽プレーヤー、スマートホームコントロールなどのウィジェットは、ホーム画面の好きな場所に配置できます。
使っていない時はスマートディスプレイに

スマートディスプレイに早変わりできちゃうのが、スタンバイ機能。iPhoneを充電中に横に置いたときに出てきます。ワイヤレス充電器、または有線での充電時に出てくる機能です。
スタンバイは、情報を一目で確認できるディスプレイ。時計、撮影した写真、などに設定できます。
また、ライブアクティビティとも連携しているので、スポーツのスコアやキッチンタイマー、フードデリバリーの進捗などを一目で確認できます。
さらに、スマートディスプレイのように、FaceTimeやSiriをハンズフリーで使用できます。
ただし、唯一の注意点は、古いiPhoneを使用している場合、常時表示ディスプレイの機能にアクセスできないことです。常時表示ディスプレイはiPhone 14 ProとiPhone 15 Proのみのサポートとなっています。
もう「ヘイ」はいらない
Siriを起動する際に「ヘイ」を言う必要がなくなりました。これで、Siriの起動がより自然になるとAppleは述べています。
加えて、Siriは連続したコマンドも受け付けるようになりました。天気を確認したりメッセージに返信するたびに、いちいち呼びかけなくてよくなりました。
新しい着信音が登場

新しい着信音が追加されるのは10年ぶり。
20種類以上が追加されています。現在ではメッセージでのコミュニケーションが主流になっていますが、特に仕事では電話はよく使いますしね。着信音は、古いものがリフレッシュされているのもあれば、完全に新しいものもあります。サンプルを9to5Macの記事で聴けますので、ぜひ。
カメラ機能もちょっと向上
iPhone 15/15 Proを買わなくても、カメラ機能のアップデートが少しあります。
ポートレートモードで撮った写真のフォーカス位置を調整する機能がiOS 17に組み込まれています。ただ、iPhone 13シリーズ以上限定。
通話終了ボタンの場所、いい感じ

通話終了ボタンの場所については、ベータ版で迷走していたようですが、最終的にはやっぱり下の中央に配置されています。指が覚えてしまっているので、これは変えなくて正解!