【グーグル発表会まとめ】2030年まで戦える「Pixel 8/Pixel 8 Pro」はAIつよつよスマホ #MadeByGoogle

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【グーグル発表会まとめ】2030年まで戦える「Pixel 8/Pixel 8 Pro」はAIつよつよスマホ #MadeByGoogle
Image: Google

2030年まで使えるってマジ?

Googleの新製品発表会、Made By Googleにて、新型スマートフォンGoogle Pixel 8/8 Proが発表されました。チップやカメラの性能は事前情報で大体わかってましたが、AIをはじめとする機能は「わーすげー!」でした。

あと驚いたのが、ソフトウェアのアップデート期間。なんと7年、2030年までのアップデートが約束されました。しかも、壊れても修理しやすい構造に。価格もアップしましたが、ながーく使えるスマホになりました。

発表会のまとめは以下でどうぞ!

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さぁやってきました、Pixel 8の朝(日本は夜)! NY57のチェルシーホールから世界を結んで生配信です。

本日のメニューはPixel 8と8 Pro、Pixel Watch 2、あともしかしたら、AIで一大進化が期待できるChromebook Proです (更新:Chromebook Proは一切出ませんでした)。

Piuxel 8 Proは7と同じ6.17インチ、無印は少しちっちゃい6.17インチになりそうな気配。ってもう、発表前からほぼほぼわかってます。

いざ開始時刻! になっても「The w8 is over.」のままっすね。 配信ラグ?にしては待たせますね...

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ちょっと遅れてスタート!

スタバっぽいカフェのワンシーンの小芝居から。新端末の噂してます。

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新聞を要約できるって? 暗視機能がある? 手品ができるんだぜ!

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いよいよ本番スタート! リックさん登壇。「日本やアジアのみなさん、ウェルカム」と日本アピール 。

(しかもYouTubeの概要欄から日本語字幕の動画が案内されました! AIによる翻訳っぽい)

本日1回目の「AI」 いただきました! 25年間のGoogleの歴史における、AIの進化の話をしています。

OS全体でAIをレベルアップした、「AIファースト」でこの道10年、やっと実ってきた、と現況を説明中。

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たとえばPixel Buds Proでは、スーパーワイドバンドのBT初対応で、クリアな通話環境を実現しています。

また、Pixel Foldでは2つのスクリーンを使って2種類の言語をリアルタイムで聞き分けます。

また、ドアベルのNestは画像認識でカメラに写った映像が何なのか(荷物の配達とか)、文字で見ることができます。

最近出した製品のポイントまとめって感じで、いろいろ説明してくれてますね。

Pixel Watch 2

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今日は次世代PixelウェアラブルとAIの進化を紹介します!というわけでまずPixel Watch 2の発表です。プレゼンターはJames Parkさん(he/him)。

デザインもマテリアルも進化。100%リサイクルアルミになりました(ってことはちょっと軽いかも?)。去年買ったバンドもそのまま使えるそうです。

中身のチップは新しいクアッドコアCPUになりました。バッテリーは充電1回で24時間キープで、30分の充電で12時間ぶんチャージできるそうです。

YouTube Music、Mapも最適化。医療情報、緊急連絡先、緊急避難先も登録できる、家に帰る時間をタイマー設定して、遅れるとおしえてくれたり。

生体センサーは3つの新しいセンサーが入ってるって図解中。心拍トラッキングの精度は最大40%UPしたそうです。皮膚温度のセンサーも追加。睡眠をはじめさまざなデータの精度が上がります。

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五輪にも出場したクライマーのショーナ・コクシーが登場。

子育て中のママなら「ストレスフルだから一休みしたら」とウォッチに表示されるみたい。

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Fitbitのアプリが新しくなります。

パーソナルAI×FitBitの組み合わせで、「前より疲れたけど今日のランニングの状態はどうだった?」って聞くと、生成AIがレポートを届けてくれます。グラフまで出てきてますよ?

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今回はこの「ボディ・リスポンス」がアピールポイントでした。

お値段は349ドル(日本価格5万1,800 円/LTEモデルは5万9,800円)、来週発売、FitBit Premiumのサブスクが半年分ついてきます。

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FitBit製品のCharge 6もチラッと紹介。マップ、ウォレット、YouTube Musicの操作に対応。

Pixel 8/Pixel 8 Pro

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いよいよ本命、Pixel 8の発表です。

Pixelシリーズは、星の撮影、ブラー除去、ビルトインVPNなどなど、AIを活用して革新的な機能を実現してきました。

「次世代AIを手のひらに」

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Pixel 8は気持ち小っちゃくなって、丸っこくなって、手により馴染みます。

8 Proはポーセレンと呼ばれるセラミックのようなカラーを採用。温かみのあるデザインです。

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Pixelの製造工程では環境にも配慮。2030年のカーボンゼロを目標に、リサイクルアルミニウムを採用。パッケージにもプラスチックはなし。

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Pixel 8ではディスプレイが一新。「アクチュアルディスプレイ」「スーパーアクチュアルディスプレイ」ってのがきました。

Pixel 8の画面の明るさはなんと2000ニット。8Proは2400ニットまでいけます。晴天の外でも見やすそう。

何に使う? 温度センサー

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背面のカメラユニットの横には背面には温度センサも追加。赤ちゃんに飲ませるミルクの温度とかも測れます。

AIがさらにかしこく。Tensor G3プロセッサ

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おつむの中身はGoogle Tensor G3プロセッサに進化。

グーグルのAIを端末上で処理できるようさまざまな改善を加えました。機械学習の性能はPixel6から比べて2倍にアップ「これだけAIをガシガシ処理できるスマホはほかにはない」と言ってます。

新しい機能として、音声入力が多言語に対応。たとえば日本語と英語をミックスして喋っても、正確に文字に変換してくれるそうです。

また、合成音声モデルを搭載。「Pixelで試したい6つの撮影トリック」みたいなマニュアルをAIが読み上げてくれたりもします。読み上げるスピードを調整したり、喋る言葉を変えることもOK。

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迷惑電話をAIアシスタントの声でスクリーニングする「Call Screen」機能。

これで迷惑電話は40%減らせるそうです。電話がきたら、まるで受け付け窓口のような人間の声で用件を聞いて、「いま呼びますね」とオーナーにつないでますよ。今も迷惑電話ブロックは使えるけど、これが人間の自然な声になるのね!

消しゴムマジックが音声に対応

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いよいよ注目のカメラ機能。

超広角も暗所も改善したけど、特に動画撮影性能が向上。Pixel得意の「スキントーン」機能で、肌の色によらず自然に映ります。

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ライブ中に広告が表示されてきました。左下のウィンドウはご容赦を

「消しゴムマジック」が音声にもやってきます。余計な雑音も2タップで消せてしまう!

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グループ写真では目をつぶってる人がかならずいるけど、新しいPixelではいちどに複数の写真を撮って、ベストな表情を集めてすげ替えることができます。ちょっと怖いぞ、これ。便利だけどさ!

名付けて「Best Take」機能(笑)

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続いて「Magic Editor」。

ありゃま、デカすぎるテントを丸で囲んでセレクト。小さくリサイズして写真に戻してます。空模様もサクサクっと変えちゃいます。ひょえ~

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高く飛べないダンサーのジャンプをちょちょいと持ち上げたり、外での動画撮影で風切り音をカットしたり。ブレブレの写真も一瞬でクッキリ。ジャンプ台を使ってダンクシュートしても、ジャンプ台を消せばエアウォーカーの誕生です。そんなのアリ?

こういうデモで見せる写真はほんとにいいよね、撮影がんばろって思わせてくれる。

Pixel 8 Proのカメラは夜に強い

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Pixel 8 Proには「最高のカメラ」を搭載。メインが50MP、望遠と広角が48MPと全カメラで画素数がリッチです。

プロカメラモードではISOやシャッタースピードをコントロール可能。RAW撮影もできます。

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iPhone 15 Pro Max とガチ比較。ひえ~

「動画ブースト」はトータル・ゲームチェンジャー。動画上でHDR+を実現しています。(むかしはHUAWEIもやってましたね)

背景の山もクリア、手前の人物の肌の色も暗くなってません。端末側で修正してくれるみたいですね。

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暗いところでビデオを回すと、自動的に夜景モードになります。あ、東京のフォトグラファー島田さん登場。

夜の東京のいろんなシーンを使って、カメラの強力さを上手に紹介してくれてますよ。

円安でiPhone 15買えない民のハートを鷲掴み。にしたいんでしょうね。

このデモには会場も湧いています。東京の夜景が見違えるほど輝いてみえる。

まあ、この夜景に関しては7 Proで比べてもiPhone 15は及んでいないので、さらに差が開いた感があります。

スマホに生成AIがやってきた

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続いて「生成型AIでできること」。いよいよGoogleアシスタントに生成AIがやってきます。

「Assistant with Bard」がスマホに標準搭載!

声でメールチェックを言いつけると表示されて、「友達のパーティー会場どこだっけ?」と聞くと、すぐにマップを開いてくれる。メールを探して住所をタップする必要はなし

パーティーのプランもお手のもの。使えるなと思った回答はDocに保存したりもできます。

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写真にぴったりのキャプションをつけてもくれる。ちょっとしたテキストを考えるの面倒、入力の指もだるいときには使うと便利そう。でもリリースは何か月か先みたい。

生成型AI対応スマホだと、チャットのタイポも自動修正されるので、打ち間違えが激減します(これは今でもある程度できてますね)

Googleのファウンデーションモデルを埋め込んだ初のスマホがPixel 8 Proで、生成型AIの処理性能は7Proよりかなり上がってます。

写真からいらない要素を消して、生成した画像で埋めてしまう「消しゴムマジック」はもちろん、音声レコーダーは正確に文字起こしをして、生成AIで要約まで作れてしまいます。ちかいうちにメッセージの返事もAIが考えてくれるようになります。

やっぱり値上げ。でもサポート期間は7年

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ちなみにProは米国市場価格が100ドル上がって$999。(日本価格は15万9,900円)。Pixel 8も7より100ドル上がって$699になりました(日本価格は11万2,900円)

ズームし忘れても、撮影後にズームできたり、動画のまとめをしてくれたりの機能も近日リリース予定だそう 。

最期に発表内容のハイライトが出てきましたが、そのあとでサポートについて言及。

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「Pixel 8/8Proは7年間のOSアップグレードに対応します」

ってことは、2030年まで最新OSを使えるってことですか? これは前代未聞かも!


以上、発表おしまい!