USB-C版は実質、新型なのでは...?
9月13日のAppleイベントでAirPods Pro(第2世代)のUSB-C充電に対応したモデルが発表されました。同じ製品名でLightning充電のモデルが発売されたのは約1年前。
取材で得た情報によると、この2モデルのちがいはこの3点です。
1.充電端子の違い(USB-C or Lightning)
2.耐汗耐水性能に防塵性能が加わり、IPX4からIP54に引き上げられた
3.USB-C版のみ、Vision Proと接続するとロスレスオーディオを楽しめる
H2チップを搭載していることや、ノイズキャンセリング関連の機能についてはどちらもまったく同じ。
ただし、 3つ目の「Vision Pro」や「ロスレスオーディオ」という単語に興味があるなら、2モデルの差はけっこう大きいかもしれません。
ロスレスオーディオって何?
簡単にいうと、めちゃくちゃ音質のいい音楽データです。
つまり、AirPods Pro(USB-C)とVision Proの組み合わせで音楽を聴くと、より音質のいい体験ができるんです。
これまでのLightning版のAirPods Proはこのロスレスオーディオを聴けませんでした。
ロスレスオーディオをワイヤレスで聴くための仕組みがiPhoneやiPadやMac、AirPods Proには搭載されていなかったからです。
どうしてUSB-C版はロスレスオーディオが聴けるの?

USB-C版AirPods ProとVision Proには、ロスレスオーディオをワイヤレスで聴くためのApple独自の通信方式が実装されています。
ペアリングする際はお馴染みのBluetoothで接続するものの、ロスレスを聴く際にはBluetoothではなく新しい通信方式が使われるんです。
ってことは、USB-C版とLightning版のAirPods Proは別モノなの?
はい。
ケースの充電端子がちがうだけのように見えますが、イヤホン本体のハードウェアも別モノ、USB-C版は新型であるとも言えます。
同じ第2世代という呼び名なので紛らわしいのですが、今から買うならUSB-C版のAirPods Proを手に取るのがベターです。
とはいえ、ワイヤレスのロスレスオーディオに対応しているのは今のところVision Proだけ。今後発表されるMacやiPadが対応する可能性はありますが、それまではLightning版AirPods Proを使う、であまり遜色はないと思います。
Source: Apple