まさかの検索エンジンが生まれていた…?
日本ではインターネットで検索すること=ググるなんて言葉が定着するほど、検索エンジンのGoogle(グーグル)の存在感は圧倒的です。
一昔前はヤフーユーザーならYahooのオリジナル検索エンジンが使えてましたが、こちらも今はGoogleへ移行。ところが、もしかすると、業界地図が大きく塗り替わってたかもしれない裏話が、Bloombergによって報じられましたよ。
Bingが身売りしてたかも…
Microsoft(マイクロソフト)は、れっきとしたGoogle対抗のBing(ビング)という検索エンジンを開発してきました。
パソコンのWindowsユーザーであれば、Edgeブラウザでデフォルトの検索エンジンともなっているため、意外とBingを使う機会があったかも。ただし、やはりGoogleより検索精度や結果が見劣りするなんて指摘もあり、好んでBingを使っているユーザーは多くないとも考えられます。
そんないまいちパッとしないBingの身の振り方として、どうやら2020年くらいにMicrosoftの重役たちが、Apple(アップル)のEddy Cue氏と接触し、突っ込んだ話をしていただなんて伝えられました。
iPhoneを使っているユーザーなら、デフォルトで入ってる検索エンジンは、当然ながらGoogleです。だからBingなんて、わざわざ使う機会は少ないでしょう。その背後に、Cue氏が中心となり、AppleとGoogleの間で巨額の契約が結ばれてきたんだとか。
ところが、もし3年前に報道されたような話が本当にまとまっていたら?
iPhoneならびにiPadで、最初に出てくる検索エンジンはBingへ変更され、世界中の膨大な数のユーザーが、一斉にBingユーザーとなっていたやもしれません。これって、スゴい展開だったのでは?
Apple独自の検索エンジンとか?
今となっては、BingもAI実装で好調な利用を記録。Microsoftが手放すとは考えられません。
実際、今回のBloombergの記事が出てから、米Gizmodoの編集チームが、Microsoftに真偽を確かめる問い合わせをしたものの、「コメントすることはできない」との回答でした。そんなリークのような取り引きが進んでいたなんて、きっと認めたくもないでしょう。
とはいえ、もしもAppleがBingを手中に収め、その後に自社開発でバリバリと検索エンジンへ磨きをかけていってたなら?
Googleには恐るべきライバルの新検索エンジンだって、Appleから誕生していたかも?
なによりまず世界のiPhoneユーザーが、GoogleからBingへと流れる大革命が起こっていた可能性があります。世の中にとっては、どちらが良かったのでしょうか?
Source: Bloomberg