若者世代のスマホ調査。通知回数は1日4500回、TikTok視聴は1日2時間

  • author Kevin Hurler - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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若者世代のスマホ調査。通知回数は1日4500回、TikTok視聴は1日2時間
Image: shutterstock

子どもたち、スマホで大忙し!

情報時代に生まれた若年層が、1日にスマホで受信する通知が4500件にも上ることがわかりました。この報告書はCommon Sense Mediaとミシガン大学のC.S. Mott Children’s Hospitalから発表されたもので、11歳から17歳の子どものスマートフォンデータを1週間追跡した研究です。

若者のスマホにはどれだけ通知やメッセージが来る?

この実験では、Androidデバイスのみを使用。研究に参加した子どもたちは、1日平均4時間半スマートフォンを使用していて、1日平均51回スマートフォンを手に取り1日の間に2回〜498回までさまざまなデータポイントがありました。

子供たちは1日に4500以上の通知をデバイスで受け取り、24時間あたりに来る通知の平均が237回で、その大部分はSnapchatやDiscordなどのソーシャルメディアプラットフォームからだったとのこと。

「通知が非常に多く、昼夜を問わず発生するため、ユーザーによる管理が必要です。SnapchatとDiscordは、被験者に送信される通知の数で最も高く、一部の参加者はSnapchatとDiscordから数百件のメッセージを受け取っていました」と研究結果に書かれています。

若者はTikTok

SNSはエンゲージメントを上げるためにティーンエイジャーたちを引き寄せていて、中でもTikTokが最も人気でした。調査対象の10代の子どもたちのうち50%が、データ収集をした週にTikTokを使用し、平均使用時間は1時間52分でした。研究に参加したティーンエイジャーたちは、TikTokは他の動画共有プラットフォームのYouTubeやInstagramと比較して、気軽なエンタメだから使用していて、かなり強力なアルゴリズムを持っているとしています。

15歳の研究の参加者は「私はTikTokのアルゴリズムが他のどれよりもよくできていると思っています。InstagramのリールやYouTube ShortsはTikTokと同じようなものですが、TikTokのアルゴリズムははるかに中毒性があって引き込まれる感じがしますし、とにかく早いのも魅力です」とインタビューで答えていています。

団塊の世代はFacebook

一方、Facebookの人気はα世代(2010年代序盤から2020年代中盤にかけて生まれた世代)の間では低下。Facebookを使っているのは主に団塊世代(1946年〜1964年の間に生まれた世代)なんですよね。今回の研究に参加した子どもたちで何らかの形でFacebookを使ったのは20%未満でした。

2021年におこなわれた調査でも、1万人のアメリカのティーンエイジャーのうちFacebookをお気に入りのアプリだと回答したのは、たった2%でした。また、Pew Research Centerが昨年発表したデータでは、アメリカのティーンエイジャーでFacebookを使用していたのは3分の1以下でした。Facebookは団塊の世代用アプリ、TikTokは若年層アプリってことですね。