DJでもNiche Mixesでもない、さらなるパーソナライズ?
Spotifyが、よりSpotifyらしい形でAIを使うべく模索中のようです。彼らは今年すでにAIを使ったDJ機能をリリースしていますが、さらに今、ユーザーのプロンプトからプレイリストを自動生成する機能を開発してるみたいです。
情報源になったのは、プロダクトデザイナーのChris Messina氏が発見したSpotifyのコードの一部です。Messina氏がThreadsにポストしたコードのスクリーンショットには、「AI Playlist」「あなたのプロンプトをベースにしたプレイリストを作る」といったテキストが収まっています。
AI Playlistがどんなものかはこれだけじゃわかりませんが、ChatGPTのSpotifyバージョンみたいな感じかもしれません。Messina氏は、AI PlaylistはSpotifyで2人のユーザーの好きな音楽の傾向を元にプレイリストを自動作成できる「Blend」機能のオプションになるのではと予想しています。
ただ、AI Playlistについて米GizmodoからSpotifyに直接コメントを求めたところ、こんなつれないお返事でした。
「Spotifyは常にプロダクト内容を更新し工夫し続け、ユーザーに価値を提供しようとしています。
ですが、私たちは新機能の可能性に関する推測にはコメントしておらず、現在お知らせできる新しいことは何もありません」
DJ機能はクセ強めだし
Spotifyの似たような機能としては、今年春にローンチしたNiche Mixesってのもあります。
Spotifyでは「Romantic Mix」とか「Funky Mix」といったおすすめプレイリストが出てくるんですが、Niche Mixesはそれをもっとユーザー軸でニッチに絞ったものです。
「Made For You」タブの中には常時いくつかのNiche Mixes、たとえば「Hopeless Romantic Love Mix(切ないラブソングミックス)」みたいなものが入ってるし、自分で「◯◯ Mix」と入力してもいいです(◯◯に入力できるのは英語のみ)。
ただ、SpotifyがTechCrunchで言ってたところによると、Niche MixesはAIではなく、彼らのパーソナライズのアルゴリズムに基づいているそうです。
ちなみにSpotifyは今年2月にもAIを使ったDJ機能をリリースしたんですが、こちらはなかなかクセの強いものでした。
DJがユーザーに合わせたオススメ曲をかけてくれるのはいいんですが、曲の合間にいちいちラジオDJっぽく話しかけてくるんです。
ただ、このDJのAIはSpotifyが一から作ったものではなく、彼らが買収したSonaticというAI音声に特化した会社によるものでした。AI Playlistはもうちょっとプレーンな、ゆるく聴き流せる感じの機能になるんでしょうか?