Apple製品の「緊急SOS」が便利すぎてApple公式の修理センターも誤発信を連発

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

便利にすればいいってもんでもないんですね。

去年の秋に行われたApple WatchとiPhoneのアップデートにより、救急電話をかけるのが簡単、そして素早くなりました。Siriに命を救われたなんて話も聞くくらいだし、そりゃあ良かったと思いきや、どうやら良いことばかりでもなさそうです。カリフォルニアでは地元の救急システムに間違い電話が殺到し、本当の緊急への応答が遅れてしまっている模様。

CBS Sacramentoによると、エルクグローブ郡とサクラメント郡の緊急応答センターは、Apple製品の修理や中古製品のリファービッシュを行うAppleの施設1件から毎日20件の911コール(救急電話)があるそうです。10月に問題が起き始めてから既になんと1,600件の電話がありました。

「過去4ヶ月、Appleから多くの電話がありました」と、エルクグローブで911オペレーターを行うJamie Hudsonさん。「本当の緊急事態が起きている時に、そちらの電話を待たせて間違い電話のトリアージ(選別)を行わないといけないこともあり、本当に迷惑です」。

また、サクラメント郡保安部コミュニケーションセンターにもAppleの施設から電話があるそうです。保安部のShaun Hampton巡査部長は、「Appleとか、デバイスとか、主にメンテナンスや修理に関して話している声が聞こえる」とリポーターに話しています。

エルクグローブにあるAppleの施設は、リファービッシュを行う施設としては最も大きなものです。2013年に、Appleは第二の修理施設をペンシルバニア州カーライルに建設しました。

去年の9月、AppleはiOS 11をリリースし、iPhoneのサイドボタンを素早く5回押すことで簡単に救急電話ができるようにしました。また、ボリュームボタンとサイドボタンを長押ししてからSOSスライダーをスワイプすることでも発信ができるようになっています。Apple Watchでは、サイドボタンを長押ししてからスワイプするだけです。

今月始め、ミシガン州オタワ郡のオペレーターも「一週間あたり10件ほどApple関連の間違い電話がある」と地元のテレビ局に伝えました。コネチカット州トランド郡の緊急応答センターも、間違い電話の件数が増えていると去年Appleに警告しています。しかし、サクラメントほど大量の電話が1つの場所から行われていたのはこれが初めてです。

Appleは米Gizmodoに対してコメントしていませんが、CBS Sacramentoに対しては「弊社のエルクグローブ施設から発信された救急電話に関しては確認しています。今後そういった事がないよう、現在地元の警察機関と調査にあたっています」とスポークスパーソンがコメントしました。

必要のない救急電話が本当の救助の障害になってしまうのはどこでもあることですが、一日20件ともなると見過ごせるハズもありません。簡単な解決方法が見つかるといいですね。

でも、もし修理施設からの電話が、地下に囚われたApple従業員の本当のSOSだったら…。


Image: Alex Cranz/Gizmodo US
Source: CBS Sacramento, WNEM TV 5, FOX 61

Jennings Brown - Gizmodo US[原文
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