カナダからアイルランドまで、無人ヨットが大西洋の横断に成功!

  • 岡本玄介
Image: Offshore Sensing AS via Digital Trends

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海に放てば自動で海洋調査をしてくれるように。

カナダのニューファンドランド島からアイルランドまで、無人の自律運転ヨットが約2,900km(経路約5,100km)2カ月半で渡りました。これは自律運転ボートに大西洋を横断させる、「マイクロトランサット・チャレンジ」という長期にわたる挑戦で行なわれた、世界初の試みです。

Digital Trendsによりますと、「Sailbuoy」と名付けられたこのボートはアクシデントに見舞われることなく、無事にチャレンジを成功させたとのこと。これにより、無人ボートが長期で海洋探査をすることができ、そのため費用が大幅に削減できることが証明されたのです。

成功への道のり

Offshore Sensing ASのCEOデイヴィッド・ペディー氏は、ここまで来るのに2010年から、20回もの失敗を乗り越え、日々努力を重ねてきたといっています。そしてチャレンジ開始には、適切な風の条件が揃うまで待ったと話しています。ほかにも一部の石油基地を迂回したり、関係のない船に拾われないよう、それらから逃げるよう設計したという苦労話もありました。

ではここで、2009年に北海で8日間行なわれたテスト映像をどうぞ。

「Sailbuoy」は、太陽光パネルで電力を得て、GPSで位置情報を送りながら航行します。1隻におよそ1,900万円もの費用がかかるんだそうです。

今後の展望

まだまだ台風などの悪条件下でも、どのように動くか検証もしたいほか、センサー性能もテストを重ねたいとのこと。諸々うまくいけば、いずれは人間がいなくとも長期間の海洋調査が安価で可能になるのです。

「ロボットやAIが人間の仕事を奪う」なんて危機感が声高らかに叫ばれている昨今、こういうロボットなら大歓迎なんじゃないでしょうか? 無人ボートが活躍できるのなら、海のド真ん中に何カ月も調査員が滞在するだなんて、設備や費用、それに安全面からも非効率的に見えますよね。

Source: Digital Trends, YouTube